絶対音感はあくまでも持っていると便利な能力
楽器は子供の頃から始めるというイメージを持っている人は少なくないでしょう。たとえば、小学生ぐらいのときにピアノを習っている友達がいたという人は結構多いのではないでしょうか。音楽を小さな頃から始めるメリットとして、絶対音感が身につくということが挙げられます。絶対音感があると音が発せられた時点でチューナーなどの判定に頼らずとも、それがどの音階なのか自分で判断することが可能です。楽器のチューニングを行う際も、自分の耳だけに頼って合わせることができるなど、楽器を演奏する上で便利な部分が多いです。では、楽器は必ず幼少の頃から始めるべきで、絶対音感を持っていないとプロになれないといったことはあるのでしょうか。実は、そんなことはありません。絶対音感は音楽家として持っていると便利な能力ではありますが、プロになるためには不可欠な能力ではないからです。
絶対音感のない演奏家をサポートするチューナー
楽器を弾く上で、絶対音感がなくてもそれをカバーしてくれるツールがあります。チューナーと呼ばれるものです。昔からあるタイプが音叉と呼ばれるものです。音叉は金属でできていて、弾いたり、叩いたりすることで特定の音を発します。その音と楽器の音を合わせることでチューニングをするという仕組みになっています。ただ、音叉の場合、絶対音感は必要ありませんが、音叉から出る音と楽器の音の高さを聞き分ける能力は必要になるので、音感に自信がない人には使いこなすのが難しいです。そのため、最近は楽器の音をケーブルやマイクで拾い、音の高さをメーターなどで表示して視覚的に合わせられるタイプのチューナーを使う人が増えています。
サックスは吹奏楽やジャズなどのバンドで使われる金管楽器です。音色が綺麗なのでピアノなどとのアンサンブルにもぴったりです。